ここに無い場合は公式のKnowledgebaseや、Forum公式Wikiへ。その際はMMを英語表記に切り替えたり英文ヘルプを参照し、知りたい事に関する語句がMM上でどう英語表記されているか確認し、それを検索語にして検索するのがコツ。



インストールと設定

Explorerのフォルダツリーメニューに"MMで再生"を追加したいのだが。

レジストリをいじれば可能らしい。下記を参考にどうぞ。但しあくまで自己責任で。
http://www.mediamonkey.com/forum/viewtopic.php?p=131318

各種設定で編集が必要になる、MediaMonkey.iniってどこにあるの?

使用OS、MediaMonkey のバージョンなどで異なります。下記を参照のこと。
http://www.mediamonkey.com/support/index.php?/Knowledgebase/Article/View/16/0/modifying-the-mediamonkey-db-and-ini-files

尚、編集して保存の際は、utf8、BOM無しで保存すること。



一般

フリー版にはどういう機能制約があるの?

フリー版では、下記の機能が利用できません。

MMを使う場合にファイル形式は何がオススメ?

MMの場合、機能の充実度から見て非可逆はMP3、可逆はFLAC、あとWAVが重視されていると思われる。3.1ではWMA系への対応が強化されている。

MediaMonkey3が対応してるOSは?

3.1までは一応「Win98、ME、2000、XP、Vista」と書いてあるが、ちょっと眉唾もの。AAC/M4Aを扱うにはQuickTimeが必要だが、QuickTime現行Ver.の対応OSがそもそもXP/Vistaのみ。また本体同梱スキンを含め表示系がXP以降のフォントリンク設定を前提に作られているように見える(2000なら設定すれば正常表示可能だが、レジストリをいじる必要あり)。他にも古いOSでは何か制約があるかも(アクティブユーザーが少なく情報不足)。XPかVistaならおそらく確実に全機能が使用できる。

尚、MM3.2からはWin2k、ME、98SEはサポート対象OSから外され、「Win7、Vista、XP」となっています(readmeを参照)。

旧バージョンはどこでDL出来るの?

公式のKnowledgebaseページで、最近の主要バージョンをDL可能。
http://www.mediamonkey.com/support/index.php?/Knowledgebase/List/Index/16/software

ソフトの旧バージョン配布で有名な主要サイトなら、より多くのバージョンを入手可能。
http://www.filehippo.com/jp/download_mediamonkey/history
http://www.oldversion.jp/windows/mediamonkey/
http://www.oldapps.com/mediamonkey.php

但し3.0.1以前のバージョンは日本語言語ファイルは同梱されていないし日本語の取り扱いに関するバグが非常に多い。特別の理由が無い限りお勧めしない。

ライブラリや設定をバックアップするにはどのファイルを保存すればいいの?

使用OS、MediaMonkey のバージョンなどで異なります。下記を参照のこと。
http://www.mediamonkey.com/support/index.php?/Knowledgebase/Article/View/63/0/how-to-backup-and-recover-a-mediamonkey-library



ライブラリ(データベース)

再生回数、最終再生日が曲を最後まで再生しないと更新されない。

MM3からそういう仕様に変わった。尚、こちらのスクリプトを入れれば、ユーザーが設定した秒数以上再生することでカウントされるように変更が可能。
但し、動画やPodcastについては、こちらも参照のこと。

2つ以上の項目を使った複合ソートはどうやるの?

2つ目以降のソート項目はctrlキー押しながら項目名をクリック。

ライブラリに大量の曲を入れてるので検索バーからの曲検索が遅いんだけど。

MediaMonkey.iniに以下の内容を追記すると、検索対象項目を限定して高速化を図る事が可能。

[Options]
QuickDBSearch = 1


この場合、検索項目はタイトル、アーティスト、アルバムアーティスト、ジャンル、アルバムに限定される。
(3.1以降ではオプションで自由に設定できるようになったのでこの設定は不要)

アルバムアート詳細表示で全トラックを表示したい。

MediaMonkey.iniに以下の内容を追記すると、全トラックを表示出来る。

[System]
ExpandAlbumsByDefault=1


(3.1以降ではオプションで自由に設定できるようになったのでこの設定は不要)

アルバムアートが無い時に表示される画像を変えたいんだが。

\Iconsフォルダを作成し、そこにNoAArtNew.pngを入れればOK。

ノードの「アーティスト(T&A)」(MM3)、「アーティストとアルバム アーティスト」(MM4)はアルバム アーティストとアーティストが一緒に表示されるが、分けられないの?

Gold版ではフィルターのビュー設定(MM3)、コレクションのツリー ノード設定(MM4)で分けることが可能。フリー版なら、MagicNodesスクリプトを使えば可能。

ドイツや中国の曲があるのでm3uプレイリストをutf8保存に設定してるのに、反映されないみたい。

上記設定が反映されるのは本体機能による保存のみ。スクリプトの「全プレイリストのエクスポート」等では常にデフォルトコード(Shift-JIS)になる。

Standard版だとオートプレイリスト条件に「評価」等が使えないのが痛すぎる。何か手は無いか?

【MM3.1以降】
検索バーやオートプレイリスト(基本)の「テキストフィールド」では、以下のような書式で評価等を条件に使えるようになった。例を挙げると、

評価5        rating: 5
評価4以上    rating: 4..
評価2以下    rating: ..2
評価3〜4     rating: 3..4

尚、「rating:」は「評価:」と記述も可能。この他にも主要なタグ項目名や、path(パス)(拡張子もこれで絞り込み出来る)、bitrate(ビットレート)、length(長さ)(秒単位で指定)、played(再生回数)、lastplayed(最終再生)(経過日数で指定)のような項目名が指定可能。

【共通】
Mega DJスクリプトを活用すると、Gold版のオートプレイリストと似たようなノードが作成出来、更に携帯デバイスとの同期にも利用可能。
また同期には利用できないがMagicNodeスクリプトでも、似たようなノードが作れる。
MagicNodeで幾つか実例を挙げると、

「ジャンルがPopかJPopで、評価4以上の曲」のノード例

 Excelent Pops|filter:<rating> >=80 and <genre> in ('Pop','JPop')\<rating>

「90年代初頭の、評価3.5以上の曲」のノード例

 Best of early 90s|filter:<rating> >=70 and <year> between 1990 and 1993\<artist>

「コメントに 'delete' の文字を含み、評価1.5以下の曲」のノード例

 Dislikes|filter:<comment> LIKE '%delete%' and <rating> <=30\<album>


但し、定義文に特定の日本語を含むと化けて動作しないという問題がある。
(3.1以降でこの問題は解決された)

検索バーや基本検索の「テキストフィールド」で検索しても、ヒットしない

MM3.1から検索バー、基本検索の「テキストフィールド」、上級検索の「いずれかのテキストフィールド」の検索アルゴリズムが変わり、被検索対象の各単語の頭からしか検索出来なくなりました(既に問題点として指摘されているが、現時点では未改善)。尚、単語の区切りとして認識されるのは半角のスペースや各種記号のみで、全角は区切りとは認識しない、完全な欧米言語仕様。

例えば、検索語を「にほへと」にした場合、

尚、基本検索や上級検索でフィールドを特定した検索なら、従来どおり全てヒットします。
または、代替用の検索スクリプト(これこれ)を利用すると便利です。

尚、この問題はv5で解決する見込み(ソフト自体は既に改良済みらしい)。
http://www.ventismedia.com/mantis/view.php?id=5565

曲を右クリック>「送る」>「フォルダ」にて表示される送り先候補として、今はもう無いドライブやフォルダが表示されるんだが、不要な候補を削除できないか?

送り先は、最近使用した5箇所がMediaMonkey終了時に設定ファイル(MediaMonkey.ini)に [SendToFldrHist] という項目名でファイル末尾付近に記録され、それが候補として表示されます。 ですので、MediaMonkeyを起動していない状態で、MediaMonkey.iniをテキストエディタ等で編集すれば、不要な候補先の削除や変更が可能です。 尚、MediaMonkey.iniの保存場所については、コチラを参照。



再生、変換関連

M4Aが再生できないんだが?

こちらを参照。 すなわち、

またそれ以外にも、

フリー版のMP3エンコードは1ヶ月限定なの?

YES。公式ページやヘルプにもそう書いてある。そして対処法も。すなわち、MMのインストールフォルダにあるlame_enc.dllをRAREWARESなどから落としてきた物に自分で置き換えれば継続して使える。

AAC、M4Aへのエンコードは出来ないの?

有料の これこれ を使えば出来るようになる。これらは単独でデコードも行うのでQuickTime無しでM4Aを再生可能にもなる。

クロスフェード機能をOFFにすると曲の切り替わりが早すぎる。

Output plugin(out_mmds.dll)の設定で、"無音部を除去"のチェック外す。もしInput pluginをデフォルト以外のものに変えているなら、そちらも要確認(ギャプレス設定など)。

「トラック音量を揃える」と「音量の解析」、「再生音量を揃える」はどう違うの?

どちらも ReplayGain(リプレイゲイン) という技術を使って曲の音量を解析して数値化し、その結果に基づき音量を調整するのは同じです。

まず「音量の解析」では、曲の「人が聴いて感じる音量」を解析して数値化し、その結果を曲ファイルのタグ及びライブラリ・データベースに書き込みます。具体的には 89dB(SPL) を基準に、その音量に合わせるには何 dB 調整すれば良いかというゲイン値と、音量ピーク値が「クリップしない許容最大値」の何倍であるかを示すピーク値を記録します。ファイルの音声データ自体には一切変更を加えません。

次に「再生音量を揃える」では、上記の解析で記録された数値を元に、再生の際に音量を自動調整して再生を行います。

以上が ReplayGain の本来の基本機能です。この方式は、機能(再生音量を揃える)を off にすれば元々の音量で再生も出来るし、揃える目標音量値も再生時に自由に変更出来ます。また音声データには改変を加えない為、音声データは一切劣化しません。尚、タグに書き込む解析結果の仕様は基本的に他の ReplayGain 対応ソフトと共通ですので、いずれかの対応ソフトで解析しておけば、どの対応ソフトでも ReplayGain 機能を使った音量を揃えた再生が可能になります。その代わり非対応ソフトでは何の効果もなく、元の音量のままです。

一方、「トラック音量を揃える」とは簡単に言えば「音量の解析」+「ファイルの音声データ自体の無劣化での音量変更」+「変更後の音量についての数値のタグへの記録」です。これは現状では MP3 形式でのみ利用可能(そのうち、AACでも出来るようになるかも)。有名な MP3Gain と同じ機能ですね。音声データ自体を書き換えるので、どの機器やソフトでも音量が変わります。ただ、この音量変更は MP3 の仕様上 1.5dB 単位でしか出来ません。しかし、MediaMonkey では ReplayGain を使った「再生音量を揃える」機能により 0.1dB 単位での正確な音量揃えや更なる音量調整なども可能です。

尚、MediaMonkey では再生時のみではなく、「オーディオ形式を変換」、「音楽 CD 作成」、「デバイスとの同期」の際にも ReplayGain 値を利用してファイルの音量を揃えて変換する事が可能です。

MMの「音量の解析」「再生音量を揃える」は他ソフトと互換性があると聞いたけど、他にどんなソフトがあるの?

これらはReplayGain(リプレイゲイン)と呼ばれる機能です。現状のデジタルオーディオ関連では、最も汎用的な音量揃え機能と言えます。事前に楽曲の音量を解析して結果を音声ファイルのタグに記録し、再生の際はタグに記録されている解析情報を元に再生ソフトが音量を自動調整して再生します。機能をオフにして再生すれば(或いはReplayGain非対応のソフトや機器で再生した場合も)、元通りの音量で再生されます。タグの書式は基本的にどのソフトでも共通のため、互換性があります。但し、稀に解析結果を独自のライブラリ・データベースにのみ記録してタグには書き込まない物や、普通とは異なるタグに記録する物もあります(当然これらの場合はソフト間で互換性なし)。

主な対応フリーソフトは・・・、
(註:各ソフトの対応状況はバージョンによって異なる場合があります)

【解析および再生に対応】
AIMP、beaTunes、Foobar2000(註)、J.River Media Jukebox、MediaMonkey、MusicBee(註)、Qmmp、QMP、Quod Libet、QuuxPlayer、SongBird(解析は要追加Add-on)、TuneBrowser(註)、Winamp、など

【解析のみに対応】
特定ファイル形式専用の解析ツールは数多くある(FLAC用のMetaFLAC.exe、OggVorbis用のVorbisGain、etc.)が、変換ツールのdBpoweramp Music Converter(要追加Plugin)、Xrecode?などは多くの形式につき、変換はせずに解析と結果のタグ書き込みだけ行うことが出来、解析ツールとしても使い勝手が良い
またEcoDecoTool、Helium Audio Converter、Helium Audio Ripper、MediaCoder、Xrecode? uLilith など一部変換ツール等は変換の際に音量解析を行ってタグに書き込みが可能。
また、flac.exe、lame.exeなど一部のコマンドラインエンコーダは自前で解析機能を内蔵しており、変換時に解析結果をタグに書き込む事が可能(lame.exeはID3v2タグではなくlameタグに書き込むため、再生ソフトがlameタグからの解析値読み込みに対応している必要があるが、MMは対応している)。

【再生のみに対応】(解析機能があっても結果をタグに書き込まず互換性のないものも含む)
Amarok、Audacious、Boom Audio Player、Clementine、Fittle(要追加Plugin)、Helium Music Manager、JavaTunes、KbMedia Player、kodi(XBMC)、Lilith、Lutea、Mixxx、Nightingale、Spotify、uLilith(ファイル変換時に限り解析も可能)、VLC media player、vuplayer、XMPlay、など

【その他】
EcoDecoTool、MediaCoder、Xrecode?、XMedia Recode、Foobar2000、MusicBee、MM など一部のファイル変換ソフトは、ファイル変換の際にReplayGain値を元に、(タグ書きこみでなく)変換ファイル自体の音量を調整する機能がある。
cdrtfe、Foobar2000、MM など一部の CD ライティングソフトは、ReplayGain値を元に、オーディオ CD 形式で焼く際に音量を任意に調整する機能がある。
WinampはReplayGainへの対応が比較的遅かったため、本体の対応を待たずに各InputPluginがReplayGain再生機能を持つものが少なくない。こうしたものを利用すれば、Winamp用InputPluginが使えるソフトでは本体が非対応でもReplayGain再生が可能となる(1by1、QCD、など)。また、DirectShowFilterもReplayGain再生対応しているものが一部あり、そうしたものを利用すればWMPや簡便な再生ソフトでもReplayGain再生が可能。
MP3Gain、AACGain、WaveGainなどは、ReplayGainの手法でファイルの音量を解析し、その結果を元に再エンコード無しでファイル自体の音量を揃えるツール(Foobar2000、MusicBee、MM 等にもMP3限定で同様の機能あり)。
Audacity用のナイキスト・プラグインとして、ReplayGainの手法で音量を解析して揃える事ができる ReplayGain.ny が公開されている。
VSTプラグインで、再生時の各瞬間のReplayGain値(または、EBU R128のゲイン値)を表示するメーター類が幾つか存在し、MediaMonkeyでも利用可能。

【携帯オーディオ機器類】
従来型の機器では ReplayGain に対応してるものはFiioなど数えるほどしかありませんが、対応しているAndroid アプリは結構あるようです。

但しWAVEに関しては、そもそもWAVEのタグを読み書きするソフトが少ない上、ReplayGain解析結果の書き込み形式がソフトごとに異なる場合が多いので、互換性はほぼ無い(MM、Foobar2000 など)。
尚、「トラック音量を揃える」は上で述べたMP3Gain同等の機能であり、処理後は当然どのソフトや機器で再生しても音量が揃う。但し、1.5dB単位での変更になる(MMでは変更と同時に上記ReplayGainの解析と書き込みも行うので、ReplayGain対応ソフトでは0.1dB単位で揃えた再生が可能)。

(註)
一部のソフトは、実際には音量の解析方法はEBU R128というReplayGainとは異なる方式に変更している。解析結果の書き込み書式はReplayGainのものをそのまま流用しているため、どちらの方式で解析したものも再生対応できるので他ソフトと一応互換性はあるが、これらで解析した値はReplayGainによる解析値とは多少異なる数字となり、揃い具合も異なる。相変わらず「ReplayGain」を名乗ってはいるが、正しくは再生と書き込み書式のみReplayGain互換で、解析は別の物なので要注意。
音量の揃い具合は、後発のEBU R128の方が優れている、という説があります。
現状では、Foobar2000、MusicBeeなどがEBU R128による解析を採用しており、またTuneBrowser、dBpoweramp Music Converter、Xrecode3などは設定でどちらの解析を行うか選択できる。
尚、EBU R128に対応する国内規格、ARIB TR-B32とその関連情報についてはコチラを参照。
これらは放送業界における新しい国際規格であり、デジタルオーディオ分野でも将来的にはReplayGainよりも主流になる可能性があるので、当面は事態の推移を継続的に見守るべき。概要やReplayGainとの関係などは、コチラが参考になる。

「音量の解析」を行い、「再生音量を揃える」をチェックしたけど揃ってない。指定値まで上がってない気がする。

「クリッピングを回避」にチェックされていると音量を揃えるよりもクリッピング回避が優先される為、ピーク音量が大きくなりすぎる曲は音量が指定値より下げられてしまって揃わなくなる。設定を89dBより大きくする場合は要注意。

MP3ファイルで「トラック音量を揃える」をやると音質が劣化するの?やっても問題ない?

実用的なレベルでの劣化はしない。もし「ファイル作成当初の音量に戻したい」というニーズが発生する可能性があるなら、MP3Gainを使うと良い(処理は基本的に同じだが、処理前の状態に復元する機能が提供される)。但し音量が気に入らなければ何度でもやり直せば済む(劣化はしない)事なので、通常は気にする必要はないはず。
この機能は音声波形データ部はいじらず、グローバルゲイン値という音量係数を変更する。処理すると計算丸め誤差の発生の仕方が変わるため、その分だけ出力波形が処理前と僅かに変わる。但しこれはボリューム調整バーを最大にしたとき以外でも発生するもの。厳密には劣化かもしれないが、普段ボリューム調整バーを気軽に使っているような一般ユーザーは全く感知出来ないと思われる。尚、何度も処理をやり直しても上記劣化が累積されるようなことは無い。

音量の平均を揃えるのでなく、各曲をクリッピングしない最大音量に揃えたい(いわゆるノーマライズ)。

「目標音量」を全曲が確実にクリッピングするような大きな値(100dBとか)にし、「クリッピングを回避」にチェックしておけば望みどおりの結果になる。

VBRのMP3でシークが不正確なんだが。

デフォのInput pluginがVBRの正確なシークに対応してないのが原因。対応してる物(一部のin_madin_mpg123など)に置き換えればOK。特にCueシートを使う(Cue Readerスクリプト)なら置き換えを推奨。但し動作がやや重くなるとの情報あり。

トラック・リピート(1曲だけ繰り返し再生)は無いの?

MM3本体には特にそういう機能は無い。再生中リストに1曲だけD&Dし、連続ループ再生をONにすれば可能。また、トラック・リピートを可能にするスクリプトがある。こちらこちら を参照。

Winampのような24bit処理には対応して無いの?

Winamp等のような明示的な機能は無いが、24bitや32bitなどで出力可能なInputプラグインを使うと標準イコライザやdsp、Outputには24bitや32bitでデータが渡される(16bit限定動作のdsp、Outputを使っていると音が出なくなったりする)。従ってデータを丸めず24bitや32bitでデバイスへ出力するOutputプラグイン(out_asio、out_ksなど)と組み合わせれば終始24bit/32bit処理になると思われる。

曲をDSPをかけた状態で保存したい。

音声出力でなくファイルに出力するタイプのOutput Pluginを使い、普通に再生するときと同様にDSPを設定し、そのまま再生すれば良い。ボリュームバーはファイル音量に影響しないので気にする必要は無い。非可逆圧縮形式に出力すると当然エンコードによる劣化が生じる。尚、連続再生はOFFにしておき、終わったら必ず通常のOutput Pluginに戻すことを忘れずに。

曲長さ(時間)表示が、MMと他ソフトで大きく食い違うMP3ファイルがある。またそうした曲では正しくシークが出来ない。

VBRのMP3でVBRヘッダが付いていない場合、MM含め多くのソフトで長さやビットレートが正しく表示されない。この場合、長さ取得はソフトにより幾つか方式があるようで、様々になる。また再生速度やシーク動作に問題が出る場合が多い。
一部の不適切な変換ツール類(主に動画を扱うツールで時々ある)や編集ソフトは、こうしたMP3を生成する場合がある模様。この場合、ファイルにVBRヘッダを付加してやると解決する。VBR Header MakerVBRFix、Foobar2000などで可能。

(註)
VBRヘッダには、ファイルのフレーム数と音声データサイズが記録されています。MP3では1フレーム当たりのサンプル数は固定(1152サンプル)なので、フレーム数とサンプリング周波数から正確な曲長さが算出可能。そして曲長さと音声データサイズから正確な平均ビットレートが算出できます。

MM4では動画などだと勝手にレジューム機能が働き、再生回数も整数で「0 , 1 , 2 , ・・・」ではなく、「0.89」とか「1.35」とかの実数になる。

メニューの[ツール]-[オプション...]-[再生ルール]にて、「ブックマーク有効」にチェックしていると、レジューム機能が有効になると共に、再生回数が再生済みポジションに基づいて実数で表示される。これは「音楽」、「ビデオ」などのコレクションの種類ごとに設定可能なので、自分の好きなように設定変更すれば良い。デフォルトでは「ポッドキャスト」、「オーディオブック」、「ビデオ」、「ビデオポッドキャスト」にて有効になっている。
尚、MM4からは再生回数はライブラリリスト上で自由に編集書き換えが出来るようになった。

動画では DSP が効かない/「音量の解析」が出来ない/「再生音量を揃える」が効かない

MM4.0 の段階では、仕様です(既に多くのユーザーから要望は出ており、バグトラッカーにも挙がってるので、将来対応の可能性はあり)。

MM4.1 からは、「音量の解析」/「再生音量を揃える」については動画でも可能になったようです(内蔵プレーヤー利用時)。DSPについては、対応は仕組み上なかなか困難であると開発陣がコメントしています。
動画コーデック(DirectShowFilter)にffdshowを使えば、ffdshow自体にWinamp用DSPプラグインを利用できる仕組みがあるので、それを使ったほうが話が早いでしょう。

音楽は再生中リストの複数ファイルが続けて再生されるが、ビデオは1ファイル毎に再生が止まってしまう。音楽同様に連続再生は出来ないか?

メニューの [ツール]−[オプション]−[再生ルール] にある、['今すぐ再生' の動作] を変更すれば良い。
ビデオはデフォルトが「リストをクリア+選択ファイルのみ再生」になっており、1ファイル毎に再生が停止する。これを音楽と同じ「リストをクリア+選択ファイルと後続を再生」に変更すれば、再生中リストの後続ファイルが続けて再生されるようになる。

MediaMonkeyを閉じたとき毎回 再生中リスト をクリアするには?

そういう機能は標準では備えていないので、Clear Now Playing スクリプトを利用すると良い。

今、再生中の曲がリストのどこにあるかわからない。

ホットキーにそうした動作の設定があるので、それを有効にすれば良い。[ツール]-[オプション...]-[ホットキー] の「ホットキー編集」にて、「動作」に [一般:トラックリストの現在再生中のアイテムにフォーカス] を選び、割り当てたいキーの組み合わせをタイプする。



タグ付けと体系的整理

MM3がMP3ファイルに書き込むID3v2タグのバージョンと文字コードは?

書き込みバージョンはv2.3固定だが、若干の独自拡張あり。文字コードはオプションの「タグとプレイリスト」で「ASCII」にするとShift_JIS(システムデフォルト)、「ASCII+UTF-16」にするとASCII文字のみのタグ項目はShift_JIS(システムデフォルト)、それ以外はUTF-16になる。但し読み込みはどのバージョン・どのコードでも可能。
(註1:ID3v2タグの仕様ではテキスト項目の文字コードは項目ごとに設定可能。但し一般的には全項目に同じ文字コードで書き込むソフトが多い。読み込みはどちらでも大抵問題ない。)
(註2:日本語のタグをShift_JISで書き込むソフトもあるが、これは本来ID3v2の規格に反した方法なので、海外製ソフトでは文字化けして読めない場合がある。日本語を使うのなら、「ASCII+UTF-16」にするのが基本。)

録音年が月日まで表示され、録音年の表示がおかしくなる。

MM3で月日まで表示されるようになったのは仕様。表示はコントロールパネル>地域と言語のオプション>地域オプション>短い形式 の 影響を受ける。yyyy/mm/ddを推奨。
尚、年だけの表示にしたい場合は、下の質問を参照。

MM3でMP3ファイルに録音日などを入力すると、他のソフトで録音日表示がおかしくなる。

MP3のID3v2タグは、タグバージョンにより録音日、オリジナル録音日の格納フィールドが異なる。

ID3v2.3の場合

ID3v2.4の場合

MM3は基本的にはID3v2.3準拠だが、独自の拡張で上記全てのフィールドに値を書き込む。この拡張により年月日の互換性が得られるソフトもあるが、逆にこれが原因で不具合が発生するソフトも多い。もし不具合が出る場合、MediaMonkey.iniに以下の内容を追記するとID3v2.3の規格に沿った形式となり、他のソフトとの互換性を保つことが可能。

?年だけで良い場合(最も汎用的で互換性が高い)

[MP3Tagging]
DisableFrames=TDAT;TDRC;TDOR
EnableFrames=TYER;TORY

?年月日を扱いたい場合(但し多くのソフトは月日を認識できないし、オリジナルは年のみとなる)

[MP3Tagging]
DisableFrames=TDRC;TDOR
EnableFrames=TYER;TDAT;TORY


トラックのプロパティの中の「グループ」って何?具体的にどんな風に使うものなの?

ID3v2の規格文書によると、ジャンルよりも小さい分類のカテゴリを入れたり、或いは組曲などで使うことを想定しているらしい。例えばクラシック音楽ではヴァイオリン協奏曲、ピアノソナタとか色々細かく分類できるし、バレエ組曲「くるみ割り人形」は全8曲からなる(らしい)。
しかし、個人的にもっと柔軟に活用してよいのではないか。例えば特定の映画に関連する曲を、映画の題名で一括りにする、バンドのメンバーのソロ曲などをバンド名で一括りにする、など、色々な活用が出来そう。クラシック等では、例えばグループに「組曲 ≪展覧会の絵≫」、タイトルに「組曲 ≪展覧会の絵≫: 1. プロムナード」のような使い方も提案されている

アーティスト名などに";"が含まれていると、そこで分断されて2人のアーティストとして認識されてしまう。

MM3では主要な人名フィールドは複数値に対応している。例えば、アーティストに「AA; BB」と入れると、その曲はアーティスト「AA」と「BB」の所にそれぞれ表示される(非対応ソフトだと「AA; BB」という名の一人のアーティストとして処理されたり、どちらか片方だけ認識されたりする)。ID3v2、APEv2、Vorbis Commentなど各種タグの規格では本来は複数値が可能なのだが、ソフトの処理が煩雑になるためか現在主要フリーソフトで複数値に対応してるものは少なく、MMのほか、AIMP4、foobar2000、MusicBee、TuneBrowser、Winyl、WMPくらい。MMでは複数値の区切り記号のデフォルトが";"になっている(ID3v2.3の規定では"/")。区切り記号は[ツール]-[オプション]-[外観、表示]にてユーザーが任意に変更可能。
尚、MMはジャンルも複数値に対応しているが、MP3については規格外の手法による対応なので他ソフトとは非互換になる(「AA; BB」という1ジャンルと認識される)可能性あり。

ドイツ等のサイトで入手したMP3ファイルのタグの一部文字が化ける。

タグがISO8859-1で書かれていると、ISO8859-1にはあるがShift_JISでは未サポートの文字が含まれていると文字化けする。これはMMに限った事ではない。非ユニコード・タグの読み込み時コードページを指定でき、かつユニコードに変換して保存出来るツールを使うことで解決できる。例えばこれ

MM3でWAVファイルにタグ付けしても、他のソフトで認識されない。

WAVEファイルのタグに対応してるソフトは少なく、またタグの種類が幾つかある事が原因です。
現在よく使われてるタグは、下記の4種類。
1-a.ファイル先頭付近に置かれたLISTチャンク(システムデフォルトコード、日本語WinならシフトJIS)
1-b.ファイル末尾付近に置かれたLISTチャンク(システムデフォルトコード)
2.LISTチャンク(utf8コード)
3.id3チャンク(ID3v2.3、utf16が主流)

1が元々からあるWAVEのタグで、一般にRIFFタグと呼ばれ、オリジナルはIBM, Microsoftにより1991に規格(タグについては、2-14 INFO List Chunk を参照)が公開された正当な物で、Windows3.1の時代にはSDKにも記載されていた。
その実態は、RIFFコンテナ形式の LIST チャンク。同じ RIFF の映像ファイル形式、AVI のタグと基本的に共通のもの。
日本では上記RIFFをベースに拡張?を施したRIFF SIFタグが1998に有志により提案され、ID3v1の文字数制約回避のためMP3でRIFF SIFタグの利用が一時広まった。その流れを汲む国産フリーソフトにはWAVEのタグを扱える物が残っているが、メーカー製や最近のソフトは多くが非対応。
よくWAVのタグは日本独自、という記述を目にするが、それは上記のRIFF SIFタグの話。海外ソフトでもRIFFタグが扱えるものはMM以外にもある。RIFF SIFタグでは、RIFFタグにに幾つか拡張がされているが、現実には拡張された内容は殆ど使われていないようで実質はほぼ同じと考えてよく、相互に読み書き出来る模様。

尚、1はファイルの先頭に置く流儀(1-a)と末尾に置く流儀(1-b)がある。Microsoftは先頭に置くことを推奨しているが、WAVはファイルサイズが大きいので末尾に置く1-bの方が圧倒的に主流(先頭に置けば、タグ編集してタグサイズが変わっただけでそれ以降のデータのアドレスが全てずれるので全部書き換えることになり、ディスクへの保存が遅くなる)。殆どのソフトはどちらも問題なく読めるが、一部のソフト(Win7のプロパティとかがそうらしい?)はいずれか一方しか正しく扱えない場合がある。

1は基本的に多言語が扱えず不便なので、一部の欧米製ソフトではシステムデフォルトコードの代わりにutf8コードを使う流儀がある。それが2。タグが英語であれば1と2は同じなので欧米では実用上ほぼ互換性があるが、日本語は互換性がなく、文字化けする。

高機能ソフトを中心に、WAVファイル中に専用のチャンク(データブロック)を設けてその中にID3v2.3タグに準じた内容を格納する(id3チャンク)という当初の規格にはない非公式な方法で楽曲情報を記録するものもある。それが3。WAVと類似形式であるAIFFだとこのタグ形式が主流。タグとしては最も多機能でアルバムアートも扱える。WAVでは採用ソフトは従来はごく限られていたが、2015年辺りから3に対応のソフトや機器が徐々に増えてきている。ただし、現状ではid3チャンクがあると誤作動を起こすソフトもあるので利用には注意を要する。

MediaMonkeyはデフォルトでは2に対応。設定により1を扱うことも可能(書き込みは1-b、読み込みはaとb両方可能)。3は新規書き込みは出来ないが、既存のid3チャンクを読むことは可能(ただしアルバムアートは非対応)。タグ編集して保存すると、デフォルトではid3チャンクを削除してLISTチャンクだけ保存する。 尚、MediaMonkey.iniに以下の内容を追記すると、id3チャンクも残すようにも出来る。

[WAVTagging]
RemoveID3Tag=0


尚、ライブラリ管理型のソフトで一見WAVタグの読み書きに対応しているように見えて、実は自前のライブラリDBの楽曲情報を読み書きしてるだけ、というものもあるので注意が必要。ユーザーが多い iTunes が WAV のタグに非対応なので、WAV にタグという仕組みは無いと思い込んでる人も多い。

主なRIFFタグ対応フリーソフトは・・・(特に明記の無いものはShift_JIS)

【プレーヤー、音楽管理ソフト】(特に記述のないものは読み込みのみ)
MediaMonkey(utf-8、設定でShift_JIS可、編集引き継ぎ可、id3チャンクはアルバムアート除き読み込みのみ可能)、AIMP(v4.1以降、編集可、id3チャンク+LISTチャンク併用)、Boom Audio Player(LISTチャンクとid3チャンクに対応)、Clementine(id3チャンク、編集可)、Foobar2000(編集可、id3チャンク+他ソフトと互換性確保のためLISTチャンク併用、しかしLISTチャンクは書き込みにバグあり日本語が正常に保存できない)、Helium Music Manager(utf-8、編集可)、J.River Media Jukebox、KbmediaPlayer(LISTチャンクとid3チャンクに対応)、Lilith(WAVE変換時のタグ引継ぎ可)、Media Go(LISTチャンクとid3チャンク、読み書き引き継ぎ可)、MPC-BE(LISTチャンクとid3チャンク)、MusicBee(編集可、id3チャンク+LISTチャンク併用、LISTチャンクはutf-8がデフォルトで、設定でShift_JIS可)、QuuxPlayer(utf-8、編集可)、Resonic Player(id3チャンク)、Sound Organizer 2(編集可)、TuneBrowser(編集可、LISTチャンクとid3チャンクに対応)、uLilith(WAVE変換時のタグ引継ぎ可)、VLC Media Player(id3チャンク、編集可)、Winamp(Win32工作小屋で配布のWinamp拡張プラグインを入れると、読み書き引き継ぎ可)、Windows Media Player(CDリッピング時の書き込み可、ライブラリ新規登録時の読み込み可、それ以外の時は読み込みも編集も不可)、Winyl(v3以降、id3チャンク、編集可)、XMPlay(Shift_JIS、utf-8、id3チャンク)、x-アプリ(編集可) など
尚、Win7以降ではOS(ファイルのプロパティ)自体がRIFFタグを読む機能を備えたので、プロパティ経由で楽曲情報を取得して表示出来るソフトが一部にあるようだ(この場合、XPやVistaは表示不可で、Win7のみ表示可)。

【音声編集ソフト】
Audacity(読み込み:utf-8とid3、書き出し:id3、編集可)、SoundEngin Free(既存RIFFタグの保持のみ) など

【タグエディタや各種ツール】(編集可)
AudioShell2(シフトJISとid3チャンク)、dBpoweramp Music Converter(シフトJISとid3チャンクのいずれか又は両方を設定で選択、編集は有料版のみ)、DVDVideoSoft Free Audio Converter(utf-8)、GermaniX Transcoder(utf-8)、mdmp3(タグを元にフォルダ移動やファイルのリネーム)、MediaHuman Audio Converter(読み込みはid3チャンク、書き込みはutf-8とid3チャンク両対応)、MediaInfo(シフトJISとid3チャンク、読み込みのみ)、Moo0オーディオ変換器(utf-8)、mp3infp(Vista以降はBBSにある有志作の拡張版を利用の事)、MP3Tag(読み込みはid3チャンクとutf-8、書き込みはid3チャンクとシフトJIS)、Rip!AudiCO(v4.10のみ)、STEP、STEP_K、STEP_M、Switch Audio File Converter(utf-8)、TagKaeru(すべて読み書き可)、TagScanner(読み込みはid3チャンクとutf-8、書き込みはid3チャンク)、XMediaRecode(utf-8)、Xrecode2(1.0.0.223現在、書き込みは設定によりシフトJIS、utf-8、id3チャンクから選択可、しかし読み込みはutf-8だと日本語は文字化け)、Xrecode3(読み込みはid3チャンクとシフトJIS、書き込みはid3チャンク)、田吾作 など

他に有料の著名な編集ソフト、SoundForgeやGoldWave、各種CDJ用ソフトなどが対応している模様。また、携帯オーディオ機器では例えばケンウッドの一部機種などは公式に対応を謳っている。

註:各ソフトの対応状況はバージョンによって異なる場合があります。

MMでWAV/AVIファイルにタグ付けすると、他のソフトで日本語が文字化けする(或いはその逆)。

MMはデフォルトではWAVのRIFFタグをutf-8コードで読み書きする仕様(多言語対応のため)。古くからのソフトや国産ソフトの多くはシステムデフォルト(Shift_JIS)コードなので日本語が化ける。但し最近では上で述べたようにutf-8使用が海外ソフトで広まりつつある。尚、MediaMonkey.iniに以下の内容を追記するとシステムデフォルト(Shift_JIS)で読み書きするように変更可能。

[WAVTagging]
ReadWriteUTF8=0

尚、MM4では、WAVと同じRIFFコンテナであるAVIファイルについても同様の設定が可能。

[RIFFTagging]
ReadWriteUTF8=0

[RIFFTagging]だけを設定した場合は、WAVとAVIに共通の設定が適用される。[RIFFTagging]と[WAVTagging]の両方を設定することにより、WAVとAVIの取り扱いを別にすることも可能。

評価がタグに保存されず、ライブラリを作り直すと消えてしまうんだが。

「ツール」>「オプション」>「ライブラリ」>「タグとプレイリスト」 にて、以下の2点を確認。

以上が設定されていれば評価はタグにも保存され、ライブラリを作り直しても評価は保持されるはず。

MMで編集したMP3のアルバムアーティストが、他のソフトで反映されない(或いはその逆)。

MP3のID3v2.3タグには、元々アルバムアーティストを記録する項目は規格に存在しない。多くのソフトは「TPE2」という本来はバンド、伴奏者を意味する項目をアルバムアーティストに流用している。MediaMonkeyのほか、WMP、iTunes、Winamp、Media Go、MusicBee、J.Riverなどの主要ソフトは全てこのタイプ。このタイプ同士では互換性がある。
ところがこうした流用を良しとしないソフト作者もおり、「TXXX」(ユーザー定義項目)でアルバムアーティストの項目を独自に定義して使うソフトもある。例えば、Foobar2000は「TXXX-Album Artist」、QMPは「TXXX-AlbumArtist」。これらはソフトの独自定義なので、当然「TPE2」とは互換性は無いし、同じTXXX同士でも定義名が異なれば互換性は無い。

TXXXは各ソフトが独自に定義して使う項目ゆえ、基本的にそのソフト専用項目であり、MediaMonkey含め他の音楽管理ソフト側での対応は通常困難(高機能なタグエディタ等は除く)。上で挙げたFoobar2000とQMPは「TPE2」をバンドなどの呼称で別途取り扱えるので、これらのソフト側でアルバムアーティストとバンド双方に同じ値を入れる等の対処をするのが基本。

(註:Foobar2000はv1.1.6より、他ソフトとの互換性を考慮して「TPE2」を使用するように変更されたようです)

MP3のID3v2タグのコメントが、MMで表示されるものと他のソフトとで違う事がある。

ID3v2のコメントは結構高機能(複雑)で、それに対して殆どのソフトは不完全で中途半端な対応をしている。対応内容によっては、ソフト間で互換性が無い場合が出てくる。

まず、ID3v2.3のコメントの構造はコチラ。
http://www.takaaki.info/id3/ID3v2.3.0J.html#sec4.11
すなわち、「項目名:COMM」、「文字エンコードを示す値」、「言語を示す値」、「短い説明」、及び「コメント本文」で構成される。

「言語」は、ISO639で規定の3文字の言語コード。英語はeng、日本語はjpnなど(単なるラベルであり、コメントの実際の記述言語はなんでもよい)。「短い説明」は、コメントが何の情報であるか、などを説明する表題などを記述する。そして1つ重要な事は、コメントは規格上、「言語」と「短い説明」が共に一致しない限り、幾つでも持つことが可能。

多くのソフトは「言語」と「短い説明」は活用していない。「言語」は何か固定値(大抵は「eng」)で決め打ちで書き込み、「短い説明」は何も内容を書かずに終端を示す「$00 (00)」だけ書き込む。読み込み時は最初に(或いは、稀には最後に)見つけたコメントを「言語」と「短い説明」は無視して読み込む。そして当然コメントは1つだけが前提。

すべてのソフトが上記動作なら問題ないが、中には特殊な読み書きをするソフトが存在する。よく知られているのは・・・
WindowsXPのプロパティは「言語」が「jpn」か不明のコメントしか認識しない。「eng」のコメントがあっても無視して「jpn」のコメントを追加書き込みする。こうなると、プロパティと多くのソフトでは異なるコメントを表示することになる。
iTunesはギャップレスやサウンドチェックのデータを独自の「短い説明」(ITUNPGAP、ITUNSMPB、ITUNNORMなど)を付けたコメントに保存する。もしこれが通常のコメントより前にあると、多くのソフトはこれを普通のコメントと誤認して表示する(内容は妙な数字の羅列)。

尚、MMの仕様は、

従ってiTunesやWindowsXPのプロパティとの間でも齟齬は発生しにくい出来の良い仕様だが、「eng」などで書き込む第3のソフトが介在してコメントが複数になってしまうと、食い違いが出る場合がある。
こうした事が起こった場合、単一のコメントしか表示・編集できないソフトでは埒があかない。Mp3tagなら複数のコメントを表示・編集出来る。

MMでMP3のカスタムフィールドなどに入力した値が、他のソフトではコメントに表示されてしまう。

MP3のコメントの構造は上で説明したとおり。そしてMMは、カスタムフィールド、テンポ、場面、品質は「短い説明」部分に特定の文字列を入れた特殊なコメントとして保存する。これはiTunesがギャップレスやサウンドチェックのデータを保存するのと同じ手法。例えばカスタムフィールド1なら「Songs-DB_Custom1」、テンポは「Songs-DB_Tempo」という文字列が「短い説明」部分に書き込まれていて、通常のコメントとは区別されている。

MP3のID3v2タグにきちんと対応したソフトならば「短い説明」付きのコメントが通常のコメントとして認識されることは無いが、低機能なソフトは「短い説明」を無視して最初に見つけたコメントを通常のコメントとして扱ってしまうものがある。

尚、MMは通常のコメントと特殊なコメントがある場合は必ず通常のコメントを前方に保存するので、通常のコメントを差し置いて特殊なコメントが表示されるケースは通常は無いはず。

他のソフトで編集したFLACやOggVorbisのアルバムアーティストが、MMに反映されない。

FLACとOggVorbisのタグであるVorbis Commentsは、「項目名=値」という形で情報を書きこむ。例えば「Title=Yesterday」、「Artist=The Beatles」など。ところが項目名は規格等で明確に決まっておらず慣習によっている為、マイナーな項目は項目名がソフトにより異なる場合があり、互換性が無いケースがよくある(尚、項目名の大小文字の違いは区別されないので問題ない)。
アルバムアーティストの場合、項目名は主に「Album Artist」、「AlbumArtist」、「Ensemble」の3種類(及びこれらの全大文字版)が使われている。

Foobar2000、Winamp(FLAC)、MusicBee、Xrecode? → ALBUM ARTISTで書き込み
QMP、Winamp(OggVorbis) → ALBUMARTISTで書き込み
AIMP2 → ENSEMBLEで書き込み
AIMP3(FLAC) → ALBUMARTISTで書き込み
AIMP3(OggVorbis) → 編集ではALBUM ARTIST、ファイル変換ではALBUMARTISTで書き込み
dBpoweramp Music Converter  → 基本はALBUM ARTISTだが、設定でALBUMARTIST、ENSEMBLEに対応も可能

(上記はある時点で確認した結果であり、バージョンにより節操無くコロコロ変えるソフトもあるので注意)

この中でMediaMonkeyは他ソフトとの互換性を考慮した特殊な仕様であり、以下のような動作をする模様(3.2.2の場合。バージョンで多少異なるかも)。

従って、場合によっては質問のような事が起こりうる。
タグエディタのMp3tagは上記3形式を個別に読み書き編集可能なので、こうしたトラブルの際には便利。また、dBpoweramp Music Converterと付属のCD RipperはFLAC/OggVorbis作成の際にアルバムアーティストをどの項目名で書き込むかユーザーが設定可能。
尚、こうした事はアルバムアーティスト以外の項目でも起こる可能性があり、同様の現象に出会ったら各ソフトの仕様(タグの項目名)を確認してみると良いかも。MMのタグ項目名はヘルプに記載されている(こちら)。よくあるのは例えば、年(Date/Year)、トラック番号(Track/TrackNumber)、ディスク番号(Disc/DiscNumber)、レーベル(Label/Organization)、コメント(Comment/Description)、オリジナルアーティスト(Original Artist/OriginalArtist/OrigArtist)など。出来の良いソフトはMM同様に複数に読み込み対応しているものもあるが、そうでないものもある。

註:Foobar2000はv1.1.8にて、多くの項目で互換性を向上するための修正や工夫が盛り込まれた模様。


デバイスとの同期

MP3プレイヤーに同期したら、曲が設定やタグに関わりなくルートに入ってしまう

MP3プレイヤーの機種によってはそういう事があるようです。テキストエディタなどを使ってMediaMonkey.iniに以下の内容を追記すると解決する場合があります。

[WMDM]
COMApartmentThreading=1


MP3プレイヤーに同期してもファイルが転送されない

自動同期オプションにおいて

と設定していると、環境によっては同期開始後に「トラックリストの準備中」と表示されるだけでファイル同期が行われない場合があるようです。この場合は 「削除を確認」のチェックを外すと正常に同期されるようです。


CD/DVD関連

オーディオCD作成時にCD-TEXTを書き込んでもCDプレイヤーで文字化けする。

CD-TEXTは基本的に全て半角か全て全角に統一する必要がある(但し混在可能な機種も一部あるらしい?)。MMはタグ情報をそのままCD-TEXTに使うので、全半混在の場合は化ける可能性が大。iTunesも同じ問題を抱えており、1byte文字圏の人には理解しがたい問題なのかも。CD-TEXTはMM上で編集できるが、全角を編集すると表示化けするバグがあるようだ。現状では基本、半角英数のみの対応と考えたほうが良さそう。専用ライティングソフトにはタグ情報を変換して全半角を自動で統一してくれるような物もあるので、そうした物を使った方が良い。

MMがCD情報取得に利用してるFreedbは他と比べて新譜情報が遅い/データが少ないのでは?

最近は多くのユーザーがiTunes、x-アプリ、Media Go(以上、Gracenote)かWMP(AMG)を利用していると思われ、Freedbへのデータ登録者が減っているかも。またそもそも、MMのようにFreedbを利用していながらデータ送信機能は無いという「最低な」ソフトもあるし(^^;

尚、MMはデフォルトで「freedb.freedb.org」から情報を取得するが、日本では遥か以前から有志による「freedbtest.dyndns.org」が運営されており、従来EAC、CDexなどのユーザーは皆後者を利用していた。現在は後者に登録されたデータは定期的(月に一度?)にまとめて前者へ送信されているらしいが、タイミングはかなり遅れる。従って、邦楽に限れば接続サーバーを後者に変更した方が情報が早い場合がある(現状、両者の利用比率は不明なので、不確か)。但し洋楽は前者が圧倒的に充実しているし、前者に登録された邦楽データは後者には反映されないので、基本的にはデフォルトである前者を使うべき。

後者を利用するには、[ツール]-[オプション]-[ネットワーク(プロキシとFreeDB)]にて、FreeDB設定のプロトコルにHTTPを選び、[サーバー]に「freedbtest.dyndns.org」と入力すればよい。但し個人レベルの運営なのでハードウェアトラブルなどでサービスが停止することもあるので注意が必要。
勿論、二度手間を惜しまないのであれば、MMの「Webから自動タグ付け」、QMP(Gracenote使用)、WMP、iriverPlus4(AMG使用)などで楽曲情報を取得し直すのでもよい。「Webから自動タグ付け」は検索欄にEANコード(日本はJANコード、米国はUPCコード、バーコードと言ったほうが判りやすいかも。JAN、EANは13桁、UPCは12桁の数字)を入れても検索できるので、Freedbにデータが無かったときに代替で使うには結構便利。

尚、この他にMusicBrainzのFreeDBゲートウェイサービスも利用可能(2019にゲートウェイサービスは終了)。プロトコルにHTTPを選び、サーバーに「freedb.musicbrainz.org」と入力すれば利用可能。

尚、参考までに主要CD情報データベースの収録データ件数は・・・

freedbが2020/3でサービス終了したが、CD情報取得はどうすればいい?

日本では遥か以前から有志による「freedbtest.dyndns.org」が運営されており、cddbの代替として利用可能(邦楽は問題ないが、洋楽データは少ない)。
また、欧米では新たな代替として「freedb.dbpoweramp.com」が運営されている模様。一時的なものか、当分継続して利用できるのかは不明。dBpowerampMusicConverter、foobar2000、MP3Tagなどが従来のfreedbの代替として利用しており、MMでも設定すれば利用可能。

MM4 で導入された AccurateRip ってどういう機能なの?

通常、CDが正確にリッピングされたかどうかを確認するには、複数回読み取って結果が同じならOK、違えば問題があった証拠なのでやり直す、という方法になります。このやり方だと当然2回以上のCD読み込みが必要なので時間が掛かります。
「AccurateRip」はリッピング結果の要約情報(ハッシュのようなもの)をネット上のデータベースに蓄積し、それと比較して結果が同じならOKと判断します(つまり1回の読み取りで済む場合が多い)。但し、データベースにデータが無いCDの場合は、複数回読み取って結果が同じならOKと判定し、その要約情報をデータベースに送信・新規登録します。MediaMonkey Gold版のほか、Exact Audio Copy、 dBpoweramp Music Converter有料版、foobar2000、MusicBee などがこの機能に対応しています。
詳しくは、ご自分で「AccurateRip」の公式ページをお読みください。
http://www.accuraterip.com/

PCに音楽ファイルとして取り込んでないCDの楽曲情報を入力しても、一部の項目しか記憶されない。

CDを読み書きしただけの状態だと、CDの楽曲情報はWindowsフォルダ中のCDPlayer.iniに保存されます。
CDPlayer.iniはMediaMonkeyの独自ファイルではありません。元々 Windows 95 に付属していた CD 再生用ソフト「CD プレーヤー」が自身の情報を記録するために生成したものがその由来であり、今では多くのソフトが共通でこれをCD情報の記録に利用しており、仕様が決まっています。保存できる項目は一般に、アルバム名、アーティスト名、トラック番号、曲名で、中には録音年、ジャンル、などを拡張して記録する(非対応ソフトはこれを読み飛ばす)ものもあります。MediaMonkeyが記録、読み出しするのもこの6項目だけです。

尚、MediaMonkeyには、CDを音声ファイルとして取り込まずにCDのままでライブラリに登録する特殊な機能があります。これをすると、ライブラリにCDの楽曲情報を登録して読み書きするため、上記以外の項目も保存が可能になります。



アドオン全般

一部のスクリプト起動時などにActiveXコントロールの安全性に関する警告が毎回出るが、これを出ないようにしたい。

これはインターネット オプションのマイ コンピュータ ゾーンのセキュリティ設定を変える必要がありますが、Windowsの通常のユーザー インターフェイスからは変更できない "仕様" になっているようです。 "ファイル名を指定して実行" からレジストリ エディタ(regedit.exe)を起動し、以下の部分を書き換える必要があります。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\Zones\0
1201をダブルクリックし、値を1から0へ変更

尚、環境によっては「1201」が無い場合もあります。その場合は、右クリック>[新規]>[DWORD 値]>(1201と入力)を行なって「1201」という項目を作った上で、上記操作を行います。
ただし、これらの変更は自己責任で。


日本語の問題

Win98SEで日本語表示にすると文字化けするんだが。

対応方法不明。と言うかそんな古いOSを使ってる上級ユーザーがもはやいないので情報が無い。でもそろそろ買い換えたら?

尚、MM3.2からはWin2k、ME、98SEはサポート対象OSから外されました(readmeを参照)。

Win2000で日本語表示にすると一部が文字化けするんだが。

Win2000の場合は、レジストリをいじってXP同様のフォントリンクを設定すれば文字化けを解消できるという情報あり(誰か詳細を追記願う)。
フォントリンクについては、こちらを参照。

尚、MM3.2からはWin2k、ME、98SEはサポート対象OSから外されました(readmeを参照)。


トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS